完成と完遂の違い意味解説・使い分け・例文
「完成」は物事が仕上がり、出来上がった状態を指す一般的な言葉です。一方、「完遂」は困難な任務や計画を最後までやり遂げるという、強い意志や行動の過程を強調する言葉です。単に形が整うことと、目標を達成することというニュアンスの違いがあります。
結論:完成と完遂の違い
「完成」は『出来上がった状態』を、「完遂」は『やり遂げるという動作・過程』を重視する。
完成の意味
物事がすべて仕上がって、欠けているところがない状態になること。また、そのように作り上げること。
完遂の意味
目的や任務などを最後までやり遂げること。中途で投げ出さずに完結させること。
完成と完遂の違いを比較
「完成」は、建物、作品、製品など、形あるものが仕上がったときに使われます。状態としての「出来栄え」に焦点があります。「完遂」は、任務、使命、計画、プロジェクトなど、行動を伴う事柄に使われます。困難を乗り越えて最後の一線を越えるという、達成感や努力のニュアンスが強く含まれます。
| 比較点 | 完成 | 完遂 |
|---|---|---|
| 焦点 | 出来上がった状態 | やり遂げるプロセス |
| 主な対象 | 建物・作品・製品 | 任務・計画・使命 |
| ニュアンス | 中立的・客観的 | 意志的・能動的 |
使い分けのポイント
形あるものや作品には「完成」を使い、職務やプロジェクト、大掛かりな計画などには「完遂」を用いるのが自然です。例えば「絵画の完成」とは言いますが「絵画の完遂」とはあまり言いません。逆に「任務を完成する」よりも「任務を完遂する」の方が、困難を克服した響きが強まります。
例文で違いを確認
ようやく新しい校舎が完成した。
建物が仕上がった状態を指す。
この小説は完成まで三年を要した。
作品が出来上がった状態を指す。
彼は与えられた任務を無事に完遂した。
行動や義務をやり遂げたという強い意味。
困難なプロジェクトを完遂する自信がある。
やり抜くという意志を強調する場合。
間違いやすいポイント
- 「建物が完遂した」と表現する(正しくは「完成した」)。
- 「宿題を完遂した」と表現する(日常的な作業には「やり遂げた」「終わらせた」が自然)。
- 「プロジェクトが完成した」と「完遂した」を混同して使う(「完成」は成果物、「完遂」は行動に重点を置く)。
使い分けクイズ
次の文の空欄に入る最も適切な言葉はどれでしょうか?『部隊は困難な作戦を最後まで___した。』
答え:完遂
「作戦」という行動や任務を最後までやり抜くという意味であるため、状態を表す「完成」よりも、行動の完結を表す「完遂」が適しています。