日本語

追及と追求の違い意味解説・使い分け・例文

「追及」と「追求」はどちらも「ついきゅう」と読みますが、目的や対象が異なります。「追及」は責任や原因を追い詰める際に使い、悪い結果に対する責任を問うといった場面に適しています。一方、「追求」は理想や目的を追い求める際に使い、幸福や真理、利益などをどこまでも追いかけて手に入れようとするポジティブな文脈で用いられます。

結論:追及と追求の違い

「追及」は「責任や原因を追い詰めること」、「追求」は「目的や理想を追い求めること」です。

追及の意味

ある物事の責任や原因をどこまでも厳しく問いただすこと。追い詰めること。

追求の意味

ある目的や理想の状態をどこまでも追い求めること。手に入れようと努めること。

追及と追求の違いを比較

「追及」の「及」は「及ぼす」や「追いつく」というニュアンスがあり、相手の逃げ道を塞いで責任を明確にする際に使われます。主に過失や隠し事に対して用いられるため、少し攻撃的で厳しい響きを持ちます。対して「追求」の「求」は「求める」ことを意味し、まだ手元にない価値や目標に向かって努力を続ける姿勢を表します。学問、幸福、利益、効率など、自分にとってプラスとなる事柄に対して使われるのが一般的です。

比較点追及追求
主な目的責任や原因の追及理想や利益の追求
ニュアンス厳しい、攻撃的前向き、努力的
よく使われる対象犯人、過失、問題点夢、真理、幸福、効率
反対語のイメージ放置、黙認諦め、妥協

使い分けのポイント

責任問題や不祥事、真相究明など、相手を問い詰める場面では「追及」を使います。一方で、夢、真理、豊かさ、効率化といった目標や理想に向かって努力する場面では「追求」を使います。漢字の使い分けに迷った際は、「答えを求める(追求)」か「相手を追い詰める(追及)」かで判断しましょう。

例文で違いを確認

追及

議会で市長の不適切な支出について厳しく追及する。

責任を問う文脈。

追及

事故の原因を徹底的に追及する必要がある。

真相を明らかにする文脈。

追求

常に最高品質を追求し続ける企業姿勢。

理想を追い求める文脈。

追求

彼は科学者として真理の追求に生涯を捧げた。

目標を追いかける文脈。

間違いやすいポイント

  • 「犯人の責任を追求する」と書いてしまう(正しくは「追及」)。
  • 「利益の追及」と書いてしまう(正しくは「追求」)。
  • 「追及」を「追求」と混同してポジティブな場面で使ってしまう。

使い分けクイズ

次の文の空欄に入る適切な言葉はどれでしょう?「企業として利益を(  )するのは当然だが、倫理観も大切だ。」

答え:追求

利益を追い求めることは目標に向かう行為であるため、「追求」が適切です。「追及」は過失や責任を問い詰める際に使います。